偽りの詩
惰性にも似た歩みの途中
罵声にも似た蘞味を覚えて
打ち付けた文字へ
ふと目を落す 釘を持つ午後

枯らした木々は
暮らした日々へと紐付けられて
生理的本能が揺らす大地へ
熟成された
大義という実を零している

床より臨むのは
摩耗した暦と活動写真
己が声に焚き付けられて
記憶に委ねた
不確かな手応えに依存せよ

ああ これもあれも
取り繕った道標

不安気な顔は土に埋め
安閑とした種を育んでいる

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2015.01.30


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