屑籠の営み
高層ビルへと忍び込み
陽が傾くのを待っている
今はまだ皮膚が疼き
触覚の先へは向かえない

背負われた空は
浮かび上がる事を酷く恐れ
屑籠の深く深くへ
ミニチュアの街を押し込める

此処に営みがある限り
何処に人並みの夜が来るのか
包まれた夢の結晶が
ひとつまたひとつ
仰向けに捩れ 朽ち果ててゆく
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2015.03.02


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