上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--
蠅の肢音
亀裂の生じるままに
座頭虫は肢を広げ
埋もれていた
花壇へと突き刺さる

アンテナが顔を覆い
コンテナに空を詰め込む
蕾の奧の疼きが熟し
曇天の蝶を
瘡蓋が覆う昼下がり
鬱血した腕の色が
失血した抜け殻へと寄り添い
置き捨てられた
季節の腐臭に胸を焦がす

捥ぎ取った果実はいつも
指先の圧に弄ばれて
首先の悦に持て余される

毟られた翅は風に吹かれ
背負うもの無き蠅の肢は
踊りを止める術も知らずに
残り物の種の上
果肉の汁を啜り続けて
皮肉な春を綴り続けてゆくのだろう

関連記事

2015.03.10


Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。