跳梁跋鼓
握り締めた音の欠片は
力無く項垂れるばかり
瓦礫の下で朝を迎えて
結び付いた
財布の紐に火薬を塗す
きっとこんな風に
夜は積み重なってゆくのだろう
色の付いたセロファンで
お前の笑顔も
赤く染めてしまえばいいさ
耳触りの好い言葉に酔い痴れ
目障りな干渉を試みる
手触りの良い下卑た 絡繰り

そうだ私は壊したいのだ
掴み掛ったお前の腕を
前を見て
真っ直ぐに
散らかす様に敲き付けて

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2015.03.18


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