根付いた骨
一欠けらの骨を埋めて
静寂の淵へと身を寄せる

焼け落ちた鳥の名を
未だ潤う午後の露草に認めて
作り掛けの羽と共に
また飛べる日を語り合う

潰した家畜の高さだけ
君の背中へ近づいてゆく

喧しい虫の音に
頭が割れてしまわぬうちに
実った瞳を
さあ 詰め替えて

絡み付いた神経が
鉢の外へと出られぬ様に
生温かい声はただ
根付いた骨と
土の間を吹き荒ぶ
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2015.04.17


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