饐えた味覚
吹き抜けてゆく風は
元のままで居られるだろうか
触れ合った言葉は
生まれた事を濁すばかりで
きっと
何処までも澄んでいる

ああ この様な
憶測ばかりが声を枯らし
溢れる涙は泥水ばかり

汚らしい身形のままで
頬張るディナー
舌はただ
あの日の声を呼び起こすのみ

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2015.04.17


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