死に装束
行き詰まりの土に包まれ
溢れる涙を待ち望む
期待した声は此処に在らず
渇いてゆく皮膚の痛みに
更なる鞭を打ち続ける

連なる無知に打ち拉がれ
苛立つ口に釘を打つ
金槌が振れる度に
通った言葉が行き場を失くし
息は未だに立往生

粗悪な管に
縋るほか無いのだ

温もりは傍を離れ
ひたすら眩しい春光だけが
纏った花びらを惹き立てていた

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2015.04.28


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