古い瞬き
狼煙が上がり
鎚を打つ
釘の頭が埋もれる度に
予備の車輪は語気を強める

鉄屑が
言い訳の中に紛れ込み
飼い猫の様に喉を鳴らす
不純物が深く喰い込む

鼓膜の疼きが広がってゆく
闇夜に佇む火種のような
頼りなくとも 鋭い眼光

折り畳まれた身体たち
置いて行かれた花火と共に
季節を違えて弾け続ける

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2015.07.12


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