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咽の荷車
咽の奥へと手を伸ばし
擦れた声を瓶に詰め込む
密閉された大通り
解放された思いの丈が
消え入るような
鳥の巣立ちを見送る現実
身から出た錆が
重みを増した羽毛に絡まり
逆様の空に向かって
降下する
硬化する肌の谷間に
賑やかな膿を湛えながら
きっと今日も
繋がらない会話の先へ
覚束無い荷車を引き摺ってゆく
擦れた声を瓶に詰め込む
密閉された大通り
解放された思いの丈が
消え入るような
鳥の巣立ちを見送る現実
身から出た錆が
重みを増した羽毛に絡まり
逆様の空に向かって
降下する
硬化する肌の谷間に
賑やかな膿を湛えながら
きっと今日も
繋がらない会話の先へ
覚束無い荷車を引き摺ってゆく
2015.07.29 ▲
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