雨に佇む
送電線を伝う様に
白線を伝い
血は流れ行く

茫然自失の陽の下で
有り余るほどの綺麗事
免疫が叫び泥と為り
息の乱れが駅を呑み込む

薄暗い昼に愛撫する
汚れた雲は
誰のものにもなりはしない

身元も分からぬ
葉が積もり
受け止め切れない
雨に佇む


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2015.10.08


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