天井天下
根雪に成れない水と戯れ
解体された橋を見据える

含みはいつも肌に寄り添い
えぐみを持って宙を行き交う

収納された翅にはもう
かつての様な筋は通らず

天井の空が恨めしい
曲がりくねった背中を見下ろし
撃ち落とされる鉄の棺に
掛ける言葉も見出だせぬまま


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2015.11.26


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