転げるもの
阻むもの無き林道を
行き過ぎる 志を枯らして

渇いた咽から絞り出す
砂利に故郷を埋めたまま
空き箱を求め揺蕩うものよ
曇天に散った火花を仰ぎ
いつまで
その身を打ち付けるのか

通り過ぎて行ったのは
景色だけ
意識だけが巻き込まれ
知識だけが無残に転げて
腹の内を曝け出す

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2015.11.29


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