末期の囀り
皮膚の内を舐める様に
易者は顔を食い散らす

肩の荷が崩れるみたいだ

どこか他人事な当事者は
積乱雲から砂糖を与える

美味しそう
その言葉だけを繰り返し
腰掛けた椅子で待つのは
精算出来ないもぎたての舌

折れた心にも気付かずに
自信に溢れた鳥は飛び立つ
ああ 筆舌に尽くし難い
末期の囀り

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2015.12.04


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