途切れぬ息吹き
絞めたばかりの頭の中に
いつまで
居座るつもりだろうか

融けた紙幣は戸籍を移し
透けた不平に針は打たれる
そうやって肉は色付いて
納める刃先を迎えて行くのに
どうしても奴だけは
どうして指の腹だけに
途切れぬ息吹きが
留まり続けているのだろう


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2015.12.05


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