詰め者
首筋に伝う雨 擬き
温かくも無く
居場所も無い

電光掲示されて幾年
意志に従い
詰め物ばかりに愛を捧げて
生きて来ました

的確な夜の訪れ
胸の高鳴り
此処には誰の顔も無い

そう 埋め立てられた
傷口さえも
本当の戸籍を知る由も無く
朝を迎える


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2015.12.09


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