布一枚
間に合わせの祝福が
時を経た後 紙を燻ます
幸せな街は
何処吹く風に煽られて
この身の到らぬ場所で微笑む

投げ出された布一枚
隔てるものは
ただ それだけの厚さに過ぎず
ただ それすらも破けない


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2015.12.12


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