不誠脈
マッチ棒を擦る度
蛆の湧いた御馳走が
師走の空へと浮かび上がる

お腹一杯に召し上がれ

向けられた言葉なんて
産まれたままでは
居られないのに

香りに釣られた道中は
祈りによって呪われている

だからこそ
だからこそ

たらい回しの愛よ 今
到るべき 年の狭間へ
不誠実な心の臓を捧げ賜え


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2015.12.28


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