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おみなえし
鳥が囀り樹が揺れて
白い羊は背伸びする。
黒い箱
女郎花が咲き誇り、
鬱金色が零れて滲む。
ただ一つ、
敷居の中の外観に
淡い香りが満ちてゆき
為果つ月 舞う粉雪に
綿毛の夢が弾けて消えた。
月が満ちて尽き美散る。
景色は歪み色褪せて
黒い箱は拉げてく。
8里、6里、3里、1里…。
視界は曇り 音(ね)も果てた
煤けた羊は沈んでく。
36丁、24丁、16丁、4丁…。
螺旋の波は加速して
零。
世界の灯りを吹き消した。
88里。
萌月 舞う粉雪を
白紙の夢に翳してみたが…。
白い箱
凍えた景色は痩せ細り、
灰白色が溢れて滲む。
ただ一つ、
敷居の中の外観に
淡い記憶を 匂わせて。
穂張り月。
女郎花が咲き誇り、
鬱金色が零れて滲む。
尽き美散て月満ちる。
月明かりの丘の上
君の笑顔を見つめながら。
白い羊は背伸びする。
黒い箱
女郎花が咲き誇り、
鬱金色が零れて滲む。
ただ一つ、
敷居の中の外観に
淡い香りが満ちてゆき
為果つ月 舞う粉雪に
綿毛の夢が弾けて消えた。
月が満ちて尽き美散る。
景色は歪み色褪せて
黒い箱は拉げてく。
8里、6里、3里、1里…。
視界は曇り 音(ね)も果てた
煤けた羊は沈んでく。
36丁、24丁、16丁、4丁…。
螺旋の波は加速して
零。
世界の灯りを吹き消した。
88里。
萌月 舞う粉雪を
白紙の夢に翳してみたが…。
白い箱
凍えた景色は痩せ細り、
灰白色が溢れて滲む。
ただ一つ、
敷居の中の外観に
淡い記憶を 匂わせて。
穂張り月。
女郎花が咲き誇り、
鬱金色が零れて滲む。
尽き美散て月満ちる。
月明かりの丘の上
君の笑顔を見つめながら。
2007.12.10 ▲
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