善き一日
踏み込む先の整合性は
暮らしに紛れて
実を垂らす

無神経な
足は夜空で輝くけれど
照らし続けた電球は
見向きもされずに
箪笥の隙間へ追いやられ
明日の睫毛を
埃のコートで着飾るばかり

窓の向こうは これまた暗く
薪の向こうも 何も変わらず

そこに居るのは 熟した匂い
共に在るのは 崩れた臭い
向きになる程 目を逸らし
鼻を摘まんで
善き一日と刻み込む


関連記事

2016.01.23


Secret