融けた重さ
これまでもずっと
雪の下で
息を潜めてきたのだろう

積み重なった札束が
今となっては愛しく
省いた背骨が狂おしい

ああ 腑抜けた声が
春を呼ぶ 何処へと知れずに

融けてゆくのは
冬ではない



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2016.01.27


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