もっと光を
通じているのに噛み合わぬ
季節の有り様
実と身を重ねる等価性

結び付きさえ示せぬ意思に
甘味も酸味も在るものか

苦味に溺れ 渋味を抱いて
種子を吐き出す

透過の果てに
整合性すら見失い
探す意味さえ偽装するのは
きっと
理想を捨て切れぬから

もっと 光を

この影が崖の向こうへ
行き着く程に


関連記事

2016.02.08


Secret