堕転
止まらない球体は
自ら坂を転げ落ちる

差し伸べられた手も
窘められた日も
汚物に塗れた飴の前では
憎むべきものに他ならない

昇る意志など
何処にもないのだ
降る事すら
他人任せで在る限り

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2016.02.26


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