座標の剥離
取り払われた面影の
後に残るはただの日々

眼を閉じて 賽の目数え
拾えるものから
集めておこう

枕を置いた時はもう
何処か遠くの絵空事

忘れてもいい事なんて
何一つ無い
零れた後でも

西日が炙る波板は
今でも錆びた顔色のまま
誰かを匿い
生きているのか

思いを馳せる場所はもう
過去の記憶と剥離している


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2016.03.13


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