蝉の背
何事も無かった様に
開けた視界

ビルの隙間へ 春が舞い込む
蝶の気紛れ

短い時間となりますが
種子は確かに
あなたの隣を望むのです

溶けたばかりの脳味噌は
まだまだ
代わりを立てれぬけれど
それでも心は
此処に根を張り 身を受け渡す

蝉の背はもう空より大きく
地よりも儚い

関連記事

2016.03.14


Secret