冬の死骸
持ち運べずに
冬の死骸が居座っている

曇天が進展を妨げるのなら
足を掴んで
連れて行ってしまえばいいさ

陽が沈む度に頭を打ち付け
荷が重くなり
段差を刈り取る

やり切らなくては
春を迎える事も出来ない
そう言い聞かせ
浴室で鉈を研ぐばかり

翌日の胸は
晴れるだろうか

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2016.03.24


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