不確かなもの
帽子の陰
伸びてゆく草に
足元さえ覚束無くて

昨日の嘘と
ありのままの気持ち、
ポケットの中 掻き回して。

頭上の星を見上げては
芽吹かぬ種を腐らせて
鼓動に張り付く錆くずに
変わらぬ意味を探してる。

黒ずみ硬く皺枯れる
芽吹かぬ種は どこですか?

望まぬ水を口にして
嗚咽で泉を汚したよ。

酸っぱい薫りに満たされた
顔の古井戸 水が湧き、
不毛な事だと思えども
望まぬ事を繰り返す。

開いた頭を覗いては
儚いものだと見上げると
広いお空の彼方では
僕の両手が地平を割いてた。

帽子の陰
伸びてゆく草に
首元さえ覚束無くて

昨日の嘘と
ありのままの気持ち、
ロケットの中 掻き乱して。
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2008.02.04