猿山公論
萎えた葉膨らむ 惨めな鉢で
接ぎ木の枝は斜めに延びて

大衆を 喰らうメディアに爪立てる
芽吹いた苔を 蔑み嘲笑う。

そう、社会の波を 裸で泳ぎ
浴びる飛沫を 笑顔で受けて
ああ、所詮無知。

刺さった棘には気付かない。

だから 異論に過敏に吠えて
はみ出た世論を 罵り嘲笑う。
ああ、所詮無知。

自分が猿とも気付かない。

だから 自論もメディアに習い
歯茎を剥いて 嘲り笑う。
ああ、所詮無知。

多芸な猿が檻の中、
人を指差し 嘲笑ってる。
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2008.02.08