ヒューム管にて
凛とした視野は
向かいの季語すら
詐称する

通り雨の背も遠く
鉄線はまるで御飾りさ

呼子は叫ぶ
昼夜問わずに

雑草に絡む髪の毛色
ヒューム管にて
沼田打つ音色

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2016.06.03


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