罪と財
夜と朝
異なるさざめき
過ぎれども

円柱の
淵の底にて濁りゆく
届かぬ水は渦を巻き

うつ伏せた
身体に跨る御使いの
優しい笑みに安らぎながら
懐の中を曝け出す。

ああ、今日も何処かで星は消え
天使のお腹が肥えて行く。

慈悲深い、
偉大な父は仰いました。

あなたが如何に残虐で
あなたが如何に不道徳でも
あなたの罪を赦しましょう。

あなたが殺めた命でさえも
それを拒めはしないのだから。

私に財を捧げるならば
私は罪を赦しましょう。
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2008.03.01